深谷薬局 養心堂

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Re: 不育症の漢方薬



投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 不育症の漢方薬 投稿者 みちん
抗体があるから柴苓湯と単純に決めてしまうのは、現代医学的な診断だけで漢方を使っている訳で、正しい使い方ではありません。
漢方と西洋医学では歴史的な背景が違います。
漢方医学は、人間の体を1つのものとして、全体を考えます。
これに対して、西洋医学は体を部品のあつまりのように考えます。
そもそのの考えたかが全く違うのです。

ですから、抗体ならなんでも柴苓湯という訳にはいきません。
柴苓湯は、漢方的には、冷やす性質、乾かす性質、発散させる性質があります。
体に熱がこもり、発散出来ず、さらに水がたまっている状態に使います。
もともとは急性病の為に考えられたもので、応用範囲はあまり広いものではありません。

当帰芍薬散は、血を補い、血流を良くし、冷えを改善し、汚れた水を取り除く働きがあります。比較的作用のおだやかなものです。

冷え性の人が柴苓湯を飲むと、よけいに冷えたりします。
尿が近い人が飲むと、よけいに尿が近くなります。

暑がりの人が当帰芍薬散をのむと、のぼせ、ほてりなどが考えられます。





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